発想を変えて異業種転職

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どんな異業種転職があり得るか

性質に共通点を見つける

営業職から寿司職人になるのは難しいが、営業職から編集者に離れるかもしれない。この意味がわかるだろうか。
営業と寿司職人と編集。3つとも全く違う仕事である。しかし、突き詰めて考えてみると、営業と編集には共通の性質があるのだ。それは「モノを売らなければならない」ということ。営業は言わずと知れた、モノを売るための職種だ。編集は本を作る仕事ではあるけれども、「売れる」本を作らなくてはならない。売るための戦略を練るところから、マルチタスクが求められるのである。
寿司職人は、完全にモノづくりの職種だ。その点でエンジニアなら共通の性質をもっているので、転職の可能性があるのではないだろうか。

日本企業から外資系企業へ

日本企業とは異質な外資系企業

もうひとつ「ちがう風土」への転職として、日本企業から外資系企業への転職を取り上げておきたい。
外資系企業が日本企業と最もちがう点は、評価のわかりやすさである。パフォーマンスが上がれば評価も上がり、それはきちんと収入に反映される。「まだわかいのだから昇進や昇給はもう少ししてから」といった年功序列的な我慢を強いられることもない。
仕事の成果がはっきり出てわかりやすいことを好む人であれば、外資系に古紙を落ち着けて、もう日本企業には戻らないという。そう言うと、自分に自信のある人ばかりかと思われるかもしれないが、そんなことはない。日本企業が外資系企業や海外のファンドに買収されることも珍しくないし、提携企業にトップや役員を送り込んでくる場合もあって、以前異比べれば日本企業と外資系企業との垣根はかなり低くなっているのだ。
成果が評価にダイレクトに反映されるということは、成果を上げ続けていればビジネスパーソンとしての成長は、日本企業に勤務するおり遥かに速い。したがって、キャリアパスやスキルアップを短期間に図りたい若手にとって、外資系への転職は有力な手段の一つとなっている。
ただし、海外本社の意向によって突然の経営戦略変更を迫られるなど、自分が思い描いていた通りにキャリアが進まないこともあるかもしれない。

上のポジションに行きたいなら英語力をアップ

すべての外資系企業で高い英語力が必要とされるわけではなく、一般社員レベルであれば日本語の使用が一般的ということは、珍しくない。ただし、ポジションが上がれば英語の重要性は確実に増すので、上を目指すならば英語のブラッシュアップは必要不可欠。トップ層が外国人であったり本社との交渉や海外オフィスとのやり取りが必要だったり、それなりの立場になってくれば英語でコミュニケーションをしなくてはならない。だからキャリアアップを目指して外資系企業に転職しても、英語力がなければあまり上のポジションにたどりつくことは期待できない。