キャリアアップ・年収アップのカラクリ

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キャリアアップを実現する転職

今よりレベルの高い仕事に就く

自分の目指す目標に近づいていると実感できる転職が「キャリアアップ転職」だ。単に大企業や有名企業に入社することを目的とせず、より高いポストに就くことや年収が上がることを目指すわけでもない。
具体的には、営業や販売職の場合、担当顧客数や担当エリアが拡大してまかされる範囲が増え、部下を使う立場になること。IT系の開発エンジニアなら、関わるプロジェクトとの規模や難易度が増して、もっと重要な情報システムの開発プロセスを担当すること。このようにレベルの高い仕事に携われるようになれば、おのずとポストや年収が上がっていくことになうのだが、それは結果にすぎない。
キャリアアップ転職は、自分お専門性を磨くのと同時に会社への貢献度も高まることで、自分への周囲への評価が高まることを一番の目的とすることが大きな特徴である。

一貫性のあるキャリアが前提条件

キャリアアップ転職を目指すときに前提条件となるのが、一貫性のある職種選びだ。前職の実績を評価されてこそ、よりレベルの高い仕事に取り組むことができる。だからこそ、同職種転職であれば、もっともその効果は大きいことになる。
例外があるならば、同職種のキャリアを持つ人材が非常に少ない新規市場であろう。時代の先端を行く技術を売りにする成長企業がその良い例である。異業界や異職種からの転職者であっても、それまでの経験で身につけた能力が新しい分野で応用できると評価されることもあるということだ。

年収を上げる転職

転職者の年収はどのように決まるのか

かつてのベンチャーバブルやITバブル期には、確かに「転職=年収アップ」という時代があった。しかし今は転職市場も沈静化し、採用側もお金を目的に転職する人には信頼を置かなくなっている。だから年収アップを主目的とした転職はお勧めできない。転職者の年収は、前職を考慮しつつ採用企業の給与水準に合わせて決まるのが基本だ。
転職が当たり前になった今、職種毎の仕事内容の質と量に連動した市場価値(年収相場)が確立しつつあるので、相場を逸脱した範囲の年収提示はあり得ないということを知っておこう。もし現在の給与水準が相場より低いのであれば、もちろん年収アップの可能性は低い。
市場価値は需要と供給にも左右されるため、ニーズに対して人材供給が少なければ上昇し、多ければ下がりやすい。現在はIT・通信関係のエンジニアの相場が上昇局面にある。年収面でも売れ時があるわけだ。

相場以上の年収アップはかえってリスキー

相場と比較して高い年収を提示された場合、「これだけ払うのだから、もっと成果を出して当然」と転職先の期待値が高くなってしまう。このプレッシャーが自分のモチベーションにつながればいいものの、そう出なければ転職は失敗に終わってしまう。初めての転職や30代前半までの転職の場合は、避けた方が無難であろう。
歩合制の営業職や金融業界の一部の職種では、結果次第で大金を得られることもある。しかし成功者はあくまで一握り。実績とスキルに裏打ちされた確固たる自信がなければできないことを、認識しておきたい。