能動的に仕事を選ぼう

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転職とは能動的な仕事選び

転職するほうが自然

満足の行くキャリアを築くためには、「転職もあり得る」という前提でいた方が良い。最初の就職ではビジネスの実体験がなく、配属先も分からないのだから受け身の会社選びでしかない。キャリアを築きたいのならば、実績を評価されて専門性を生かす能動的な仕事選び、すなわち転職がひとつの関門となる。
能動的な仕事選びの必要性は、次の3点が理由としてあげられる。
(1)終身雇用・年功序列がほぼ崩壊したことにより、自動的に年収やポストが上がることはない。その結果、望む仕事ができないことも増える。
(2)専門性を磨くことが自らの市場価値を高めることになる。その為に必要な仕事につかなくてはならない。
(3)仕事に対する価値観や目指すキャリア像が多様化しているために、会社との相仇にギャップが生じることがあり得る。
特に若手ビジネスパーソンにとって、転職は自然な流れである。転職を恐れることはない。自分の可能性を信じて転職市場に足を踏み入れてみよう。

会社は面倒を見てくれない

新卒採用から定年まで、会社が社員を一から育ててずっと面倒を見てくれる時代は終わった。だから、企業側にとっても転職社会の到来は歓迎すべきものなのだ。
企業が転職社を必要とする理由は次の3点だ。
(1)社内人材のみで即戦力をまかなうことに無理がある
(2)転職する社員が増え、企業内のあらゆるレベルにおいて欠員が生じている。
(3)今の企業には、就職から定年まで、長期間の雇用を保証する余裕がない。
企業も切実に転職者を求めているのである。

転職を考える3つの不満要素

人間関係・収入・仕事内容

能動的に転職すべきではあるが、何の不満もなければ転職の必要はない。
じっさいには不満がきっかけとなって転職を考えるものであり、その不満は「人間関係」「待遇」「仕事内容」の3つに大別される。
人間関係の不満は、直属の上司や同僚とソリが合わないとか、顧客との関係がうまくいかないとかいったことである。
待遇は収入が不満な場合と、自分に対する評価が不満な場合があるだろう。
会社側の業績・方針が関与していることもある。
希望する仕事をやらせてもらえない、ずっと同じ仕事ばかりで成長できない。などが、仕事内容の不満だ。
もしあなたの不満がこのうちの1つだけであれば、転職については熟慮したほうがよい。自分自身の行動や態度を変えることで状況が改善される可能性もあるからだ。特に人間関係のみ、あるいは待遇のみへの不満は、本人にも原因がある場合も。そうであれば転職先でもまた同じような不満を抱えることとなる。自分を客観的に見つめ直し、不満解消の為に自分ができることはないのか、一度じっくり考えてみよう。
ただし2つ以上の不満があるならば、前向きに転職を検討していい状況だ。

転職リスクはあるのか

もちろん、転職にはリスクがある。期待通りの仕事ができないかもしれないし、環境が一変してストレスを感じるかもしれない。
だから安易な気持ちでの転職は禁物であるが、転職後を想定してリスクをシミュレーションし、それに対応することまで視野に入れて転職を検討すればいいのだ。もちろんリスクばかりではなくリターンもある。リスクとリターンを意識する慎重さが、転職の成功には必要だ。