就職の新定番、紹介予定派遣

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紹介予定派遣とは

紹介予定派遣というのは、派遣会社が派遣先の企業と派遣スタッフに対し職業紹介をすることを予定して行う人材派遣のことで、2000年に始まった制度です。
「職業紹介をする」とは、企業にとっては採用、スタッフにとっては就職を意味します。つまり派遣期間が終わった後、採用・就職することを前提にスタッフを派遣するというものです。
派遣の期間は最長6ヶ月間。この間にスタッフは派遣先の会社が自分に合うかどうかを判断し、就職するかどうかを検討します。
派遣先は自社で採用したい人物かどうかを見極める期間です。「雇ってから期待はずれだった」「すぐに辞めてしまった」という採用のリスクを避けることができるのです。
いわば双方に試用期間を設けるような仕組みといって良いでしょう。この制度を利用して就職したい人は次の3点に注意してください。
派遣会社に紹介予定派遣の制度があるかどうかを確かめる

すべての派遣会社が紹介予定派遣を行っているわけではありません。登録する前に紹介予定派遣制度の有無を確認してください。なお通常の派遣スタッフ登録とは別枠なので、すでに登録している人でも、紹介予定派遣で働きたければ改めて登録する必要があります。

正社員になれるとは限らない

派遣先の直接雇用を前提とするといっても、身分は必ずしも正社員とは限りません。契約社員やアルバイトという条件を提示されることもあります。

採用を断られることもある

紹介予定派遣はスタッフの就職を保証するものではなく、残念ながら派遣先から採用を断られる場合もあります。その場合、派遣先企業派遣会社と派遣スタッフに対し、不採用の理由を明示しなければなりません。もしその理由が、国籍、性別年齢、信条など不合理なものであれば職業安定所に申告して是正してもらうことができます。
もちろん、スタッフの側からも派遣先の企業が自分にあわないと思ったら断る権利があります。断る場合には、できるだけ早めに派遣会社に伝えるようにした方が良いでしょう。紹介予定は円でスタッフが就職すると、派遣会社にはクライアントから成功報酬として紹介料が支払われるので、派遣会社としては「ぜひ就職して欲しい」という期待があるからです。

新卒派遣

紹介予定派遣と似たものに新卒派遣と呼ばれるシステムがあります。これは新卒の学生にビジネスマナーやOA機器の操作方法などの研修を3〜4ヶ月間受けてもらい、卒業後に企業に派遣するというもの。派遣先と学生が互いに合意すれば、採用・就職ということになります。
新卒派遣は法律上の制度ではなく、紹介予定派遣の制度ができる前から一部の派遣会社で行われていたものですが、現在では紹介予定派遣の一種として実施されることが多いようです。「ビジネスインターン制度」「ビジネストレーニー制度」など、派遣会社によりさまざまな名称で呼ばれます。
新卒派遣の場合も、必ず就職できるという保証はなく、就職できても正社員になれるとは限りません。そのほか次のようなことに留意しておく必要があります。

研修にかかる費用をチェックする

派遣会社によりますが、新卒派遣の前に行われる研修は有料であることが多く、数万円から10数万円程度の費用がかかります。

選抜制度がある

新卒派遣では、登録の前に適性試験や面接などが行われ、ここで選抜された人だけが登録することができます。派遣会社によっては、学生を厳選するため、かなり厳しい選考が行われるようです。