派遣の種類

人材派遣は、派遣スタッフの雇用形態によって、スタッフを正社員などの常時雇用者として雇い、企業に派遣する「特定労働者派遣」とスタッフを登録しておいて、派遣先が見つかったときに仕事を紹介する「一般労働者派遣」に分けられます。

特定労働者派遣(常用型派遣)一般労働者派遣(登録型派遣)
常用型では、仕事があってもなくても派遣会社との雇用関係が継続するので、派遣先が決まっていない時でも給料が支払われます。おもに、機械設計、電子設計、コンピュータのシステム設計などのエンジニア系の職種に多く見られるタイプです。登録型の場合、派遣会社と雇用関係にあるのは派遣先で働いている間だけなので、仕事がない時は給料は支払われません。

派遣で働いている人のおよそ8割は登録型で、一般に派遣といえばこちらをさします。
なお、登録型の派遣を行うには厚生労働大臣の許可(常用型は届出)が必要で、法律で禁じられている「専ら派遣」でないこと、派遣スタッフの適切な雇用管理ができること、一定以上の事業遂行能力があること、といった条件を満たしていなければなりません。

派遣会社の仕組み

派遣会社には、企業から仕事をとってくる営業部門、仕事をスタッフに配分するコーディネータ部門、スタッフの管理をする部門と、おおむね3つの部門があります。
営業部門は日々いろいろな会社を回り、企業の担当者と交渉し、商談が成立すれば契約を結びます。また、その企業に派遣されるスタッフの相談窓口になるのも、営業担当者の役割です。
コーディネータは営業のとってきた仕事をスタッフに割り振る仕事です。コーディネータは自社の登録スタッフの中から、クライアントが求める就業条件にあう人を選び出して、仕事を紹介します。ここでスタッフが仕事を受けると派遣会社と雇用契約が結ばれます。
従業員数の少ない中小規模の派遣会社では、クライアントを担当する社員がコーディネータをかねている場合もあります。
その他に、登録スタッフを募集したり、スタッフの管理や事務、スキルアップのための研修を行ったりするなどの部門もあります。