誰でも派遣社員になれるのか

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仕事を紹介してもらう

派遣会社に登録して仕事を紹介してもらうには、どんな職種であれ、一定レベル以上のスキルが必要になります。おおむね実務経験2年程度以上と考えておけばよいでしょう。
実務経験の少ない人、スキル不足の人への対応は、派遣会社によって異なります。スタッフの選別がきびしい会社であれば登録を断られる場合もありますが、派遣会社の研修やスクール等に通ってスキルを身につけることで登録できる会社もあります。
医療や福祉関係の一部の職種など、資格を持っていないと仕事そのものに就けない職種もあります。こういう職種の場合は、登録以前に資格を取得していることが前提条件になります。
企業が派遣社員を活用する大きな理由の一つとして、採用や教育に手間がかからないということがあります。派遣先の会社はすぐにでも働ける、即戦力になる人を求めて派遣契約を結ぶので、自分のスキルとそのレベルを知っておくことは重要です。

スキル以外の条件は問題になるのか?

スキル以外の条件、例えば性別や年齢は登録にあたって問題にならないのでしょうか?
法的な観点からいうと、性別や年齢を理由に登録を断ったり、職種を限定するのは、労働者派遣法(派遣先指針第2の4)や職業安定法(第3条)といった法律に違反する行為です。
男性のみ、女性のみと性別を限定して募集・採用するのは男女雇用機会均等法にも違反します。年齢による制限は、努力義務ではありますが、雇用対策法という法律でも原則として禁止されています。
にもかかわらず、性別や年齢による壁はあると言わざるを得ません。
性別では、派遣業界では、スタッフの性別によって働ける職種に偏りがあります。男性の場合、OA機器操作や一般事務、受付などの事務職で派遣されている人はわずかです。
これまで、男性の派遣社員といえば、常用型の派遣会社で働いているSEやプログラマーなどが主でした。1990年代の終わり頃から登録型で働く人も増えてきましたが、多い職種はこれまでどおりエンジニア系、99年から自由化された営業職でも男性が増加中です。
女性の派遣社員では、OA機器操作や一般事務などで派遣されている人が全体の半数を超えています。世間的にも、派遣社員といえば事務職で派遣される女性のイメージが強いでしょう。
職種の偏りは、企業のニーズをそのまま反映しているのです。

年齢制限についてはどうでしょうか?

派遣業界には登録してスムーズに仕事の紹介があるのは35歳くらいまでという説があります。年齢の問題もクライアントのニーズによるものです。
OA機器操作や一般事務などの事務職では派遣先の職場で働いているメンバーも20〜30代が中心なので同じ年齢層の人が求められるのです。
派遣先のメンバーの年齢層が高めで厚生されているような職場であれば、同様に年齢の高いスタッフが望ましい場合もあります。
派遣会社によっては多様な年齢構成の職場と契約しているので、年齢によるネックはあまりないでしょう。またエンジニアや経理などの専門性の高い職種では年齢はあまり関係ありません。