正社員とのつきあい方
派遣社員が働いている職場のメンバー構成は、派遣先によってさまざまです。
正社員や契約など、その会社に直接雇用されている人たちの中にたったひとりで派遣されることもあれば、同じ会社または他の会社から派遣社員が来ている職場もあります。管理者を除いて一つの部署全員が派遣社員で構成されていることもあります。
全員が派遣社員の職場以外では、正社員にまじって働くことになりますから、その人たちとの協調関係を保っていくことも大切になります。
人材派遣を活用する会社が増えて、今では「職場に派遣社員がいる」のも普通の光景になり、派遣社員だからといって特別な目でみられることも少なくなりました。社会人としての常識を守り、職場に慣れる努力をしていれば正社員との関係で苦労することはそれほどないでしょう。
就業条件が違う
中には、同じ仕事をしているのに、派遣社員だけ就業条件が違うこと(出社・帰社時間が異なるなど)を不満に思ったりする人もいるかもしれません。
もしそのことで仕事がやりにくくなってしまうようなら、派遣会社を通して派遣先責任者や指揮命令者に働きかけてもらい、職場の正社員の人たちに派遣社員の就業条件等について、しっかり説明してもらいます。派遣先が派遣社員とはどういうものかを理解してないと勘違いされることもあるからです。
派遣先によっては正社員をリストラして派遣を導入したために、職場の空気が険悪になっている場合もあります。このような場合はどんなに努力しても職場にはとけ込めず、契約期間が終了するまでひとりぼっちの状態になるかもしれません。もしもそういう会社にあたってしまったら契約期間を全うすることを目標にがんばりましょう。
「正社員との協調関係を保つ」というのは「仲良くなる」のとは少しちがいます。派遣の仕事では、打ち解けた関係にならなくても仕事に影響が出なければ良しとする、位の割り切りが必要です。