「派遣」って何?

人材派遣業はサービス業です。

例えば水回りのメンテナンスだったら、「お風呂のシャワーの出が悪いみたいなので、みてほしいんですけど・・・」というお客さんからの依頼があると、業者は「では、何日の何時にうかがいます」と言って、スタッフをお客さんの所に向かわせます。同じように企業から「今度、これこれの部門で半年間、こういう仕事ができる人が必要になるんだけど、社内の人間だけでは間に合わないので、スタッフさんを派遣していただけませんか?」といったオーダーがあると、「かしこまりました。これこれのスキルを持ったものを何名か、派遣します。」と、注文を受けるのが派遣会社なのです。
注文を受けた派遣会社は、そのお客さの求めるスキルや期間などの条件に合った人材をピックアップして派遣します。

メンテナンス・サービスのスタッフが、依頼のあったお客さんの家を訪問してサービスを提供するように、派遣社員は、いろいろな会社に派遣されて仕事をします。

正社員やアルバイトだと、通常は雇われた会社が勤務先ですが、派遣社員の場合は雇われているのは派遣会社だけど、実際に仕事をするのは別の会社になります。雇用先と勤務先が分かれているのが、派遣いう働き方の特徴です。そして、給料は雇用先である派遣会社が支払います。
派遣先の会社で行う仕事の内容や勤務時間は、派遣会社との間で結ぶ雇用契約によって決まります。派遣される期間も契約によって、数日から半年以上にわたるものまで様々。一日で終わる長短期の仕事もあれば、契約を更新しながら、一つの会社で働くケースもあります。
派遣社員のいいところは、自分のライフプランに合わせて、働く時間や日数、職種、勤務地などを選べることです。子育てや家族の介護など、家庭の事情で働く日や時間が限られる人でも、自分の都合にあう仕事を選べます。
しかも、派遣会社に自分の希望条件をはっきり伝えておけば、自分で求人広告をチェックしたり、電話したりしなくても、派遣会社がその条件にあった仕事を見つけて紹介してくれるのです。