中古物件の価格と家賃の関係

賢い物件の見直し方・選び方(5)

家賃水準の下落より物件価格の下落のほうが大きい

賃貸不動産を購入するなら新築・中古どちらがよいですか?

賃貸不動産への投資を行う場合、次のような原則を理解しておくことが必要です。

不動産の価格は新築の時が一番高く、時間の経過とともに価格が低下していきます。では新築物件に比べて、中古の賃貸不動産は取れる家賃が大幅に下がるのでしょうか?
実は物件価格の下落ほどには、家賃は下落しません。受取家賃も、確かに物件価格と同じく築年数の経過と共に低下していきます。忠、物件価格の下落ほど家賃は下がらないのが一般的です。物件価格が新築時より4割、5割下落した物件であっても、家賃水準の低下は2割程度であるケースは珍しくありません。
築年数の経過のみを理由とした家賃水準の低下は物件価格の下落幅よりは、かなり低く抑えられます。

以上の理由により、新築より物件価格が大幅に下がる中古物件は、一般的に利回りが高いと言えます。
ちなみに、賃貸不動産に限らず、車にしても金融商品にしても、新発売される高額商品は、開発業者が開発コストや予定利益を回収できるように価格設定されていますから、買い手にとっては、どうしても高値買いするリスクが高くなります。不動産のような高額商品を購入する場合は、このような前提をよく理解したうえで、購入する物件を選択する必要があります。