高水準の家賃収入を維持できるポイント

賢い物件の見直し方・選び方(4)

古くても新築に負けない物件

「どんな賃貸不動産を購入するのがよいか?」
賃貸不動産というのは、新築の頃は大抵満室で、空室の心配をしなくていいのですが、築年数を経過するとどうしても新築物件に比べて競争力が落ちてきます。しかし、中古物件であっても、新築に負けないだけの家賃水準を維持している物も少なからずあります。

「特徴を一言でいえる物件」に競争力がある

良い立地

競争力のある中古物件の多くは「良い立地」にあります。所有不動産がターミナル駅であれば、その物件の競争力は極めて高い物になります。建物は期間の経過と共に価値が落ちてきますが、立地はよほどのことがない限り変化しません。そのため、ターミナル駅の最寄り駅に立つ物件であれば、中古になっても賃貸不動産の競争力としてはさほど落ちません。

外観

建物の躯体がいかにも安普請であったり、狭い敷地にペンシルビルのように建っている物件は、なかなか借り手が決まりません。また、エントランスや郵便ボックスがきれいかどうか、共有スペースが貧弱でないことも借り手が部屋を選ぶ際に重用しするポイントです。
ただし、賃貸不動産の外観で注意しないといけないのは「外観にこだわりすぎない」ということです。大家さんのこだわりで、こった外観にしても、交通の便が悪い物件であれば、お客様に好まれないばかりか、清掃などのメンテナンスの費用がかさんで、収益性の悪い物件になるケースもあります。事業として不動産賃貸をする以上、全ての面において再三が取れることを前提に考える必要があります。

セキュリティ

現在ではセキュリティを重視する傾向もあります。特に一人暮らしの女性であれば、なおさらその傾向が強まります。
たとえば「学生が安心して入居できるマンション」という特徴は親に対して大きなセールスポイントになります。したがって、施錠がオートロックであることはもちろん、管理人の常駐や警備会社による24時間警備などセキュリティ面に配慮している物件であることが大切なポイントになります。

快適な室内

賃貸する部屋はワンルームであってもある程度の広さが必要です。狭い部屋ではなかなかいい借り手が見つからないようです。また、ワンルームマンションの場合、フローリングが是対条件です。ユニットバスは最近では敬遠されることが多く、トイレとお風呂が別の部屋のほうが好まれます。
このように住まいとして快適さが確保されている部屋であることが、選ばれる部屋となるために重視されるのです。

きちんとした管理

次に気にしなければならないのが「管理の善し悪し」です。一言でいうと「清潔感のある物件かどうか」にかかってきます。新築の物件は当然のことながら清潔できれいなわけですが、築年数が経過してもなお、清潔感が保てるかどうかは、ひとえに大家さんがどれだけメンテナンスをするかにかかってきます。大家さんがちゃんと管理して、自分の大切な物件を汚したり壊したりする不心得者から護らないといけません。

コスト意識も重要

現在の賃貸不動産は、外観や管理が重要視されており、物件の維持管理にある程度の費用がかかることは覚悟しないといけません。
具体的に言うと、リフォームやクリーニングの費用は、管理会社の言いなりにならないで、他の業者からの合見積もりを必ずとることです。管理会社によってはリフォームやクリーニングの費用を世間相場より高くとることによって収益を稼いでいる場合があるからです。