不動産の特性を知る

賢い物件の見直し方・選び方(1)

知っておきたい不動産の特徴とは

大家さんは、不動産という資産を運用して儲けるのが仕事ですから、不動産の特徴については十分に理解しておかないといけません。
いま所有の不動産の特徴をよく知っておかなければなりません。また、将来の買い替えや新規取得の際にも十分認識しておく必要があります。

「希少性」いい立地の物件には限りがある

不動産は、その性質上、全く同一のものをつくることができません。このため、立地によって、その物件の価値が大きく左右されるという特徴があります。当然のことながら、いい立地の物件には限りがあります。

「収益性」金融資産との違い

不動産は、賃貸することによって、家賃、地代など収益を稼ぐことができます。その反面、取得時には登記費用や不動産取得税、登録免許税といった税金がかかり、さらに所有しているだけでも、固定資産税、都市計画税といった税金や修繕費、その他管理コスとがかかります。そのあたりが、預貯金や有価証券といった金融資産と大きく違うところです。

「換金性」売却は買い手がいてこそ

不動産は売却することにより現金化することができます。ただし、これはあくまで買い手がいて、なおかつ売り手と買い手の希望する売買価格に折り合いがつく場合に限られます。したがって、所有者の希望価格で売却できるかどうかはわかりません。最悪の場合、換金したくてもできないおそれもあります。たとえば、地方や郊外の物件の場合、買値の2割や3割といった価格で売り出しても、買い手が見つからないケースもあります。