仕事内容

労働社会保険関係のエキスパートとして、労務や保険、年金などの法規に基づく申請書の作成・提出が主な仕事。扱う法規は51種類。こうした手続き業務のほか、事務所内の労働や社会保険に関する相談、指導など労働社会保険等のコンサルティング業務も手がける。年金や人材不足、女性活用といった課題が注目される今、非常に有望な資格。

職種・仕事データ

必要な資格・スキル社会保険労務士の国家試験合格が必須。試験科目は雇用保険法、健康保険法、国民年金法、労働基準法及び労働安全衛生法など全8科目。
なり方受験資格は、短大・高専卒業以上の、大学の一般教養または62単位以上の修得者、行政書士の有資格者、実務経験3年以上の物など。
働き方のバリエーション社会保険労務士には、一般企業の人事・総務部門、銀行の年金相談窓口などで働く勤務社労士と、全国社会保険労務士連合会に登録し、独立する開業社労士の2種類がある。ただし、登録には合格後2年以上の実務経験か、全国社会保険労務士会連合会が実施する講習を受ける必要がある。
勤務時間と休日企業に勤める場合も、独立した場合も、基本的には平日の日中勤務。相談、アドバイスなどのため顧問先企業へ出向く機会が多く、自宅の一室を事務所にして開業する人も少なくない。
求められている人物像提案する力のある人。人事・総務部門の実務経験がある人が強い。独立する場合、顧客の信頼を得るためのコミュニケーション能力が必要。
採用試験の例人事の中途採用においては実務経験が重視されるが、社会保険労務士の有資格者が不足している現状があり、資格があれば有利。

キャリアアップ例

  1. 企業の人事部や総務部で働きながら社会保険労務士試験の合格を目指す。例年の合格率は10%前後。
  2. 合格後、社会保険労務士事務所などで見習いとして2年以上の実務経験を積む。初任給は20〜30万円程度。
  3. 全国社会保険労務士連合会名簿に登録し、独立。軌道にのれば独立2年ほどで月収30万円以上も可能。