仕事内容

発明やブランドを、権利者の立場で強い権利に育て、特許庁への出願手続きを代理する専門家。知的財産権(特許権、実用新案権、意匠権、商標権)の権利取得が本来の業務。また、知的財産権にかかわる紛争処理や、知的財産権のライセンスに関連する業務も行う。知的財産のスペシャリストです。

職種・仕事データ

必要な資格・スキル弁理士試験を受けて、難関の弁理士の資格を取得しなければならない。試験は、短答式と論文式の筆記試験及び口述試験。
なり方短答式に合格すると論文試験があり、論文に合格すると口述試験がある。02年度から論文の選択科目が免除される仕組みが導入された。
働き方のバリエーション勤務弁理士の場合は、企業に勤務するケースと特許事務所に勤務するケースがある。企業では特許の出願から訴訟まで経営戦略にかかわる仕事をするのに対し、特許事務所では専門知識を活かした仕事をする。独立して開業弁理士になる場合は、事務所の経営にも携わることになる。
勤務時間と休日企業や特許事務所に勤務する場合は、一般の会社員と同じような勤務時間。休日も同じだ。開業弁理士の場合は経営者だから、売れっ子になると休日も無いような忙しさになる。
求められている人物像弁理士法の改正によって弁護士との共同による訴訟代理権が認められたため、紛争処理を含めた活躍のできる人材が求められている。
採用試験の例短答式(1次)試験は特許法、実用新案法、意匠法、商標法、工業所有権に関する条約、著作権法、不正競争防止法。

キャリアアップ例

  1. 弁理士として企業や事務所に勤務すると一般のサラリーマンよりも高給であることが多い。
  2. 大手の特許事務所で平均年収は800〜900万円程度。ただし、1000万円以上稼ぐ弁理士も少なくない。
  3. 独立開業し、数年間かけて事業が、軌道に乗ると、年収は事業の規模に比例して増大する。