仕事内容

裁判所・検察庁・法務局などに提出する書類の作成や、不動産や商業登記などを代行する一般実務レベルでの法律のスペシャリスト。従来の登記業務に加え、簡易裁判所では弁護士同様に法廷に立ち弁護活動もできるようになった。また、高齢者の代理人として財産を管理する成年後見業務などの需要も拡大しており、仕事の幅が広がっている。

職種・仕事データ

必要な資格・スキル国家資格である司法書士に合格することが必須。簡易裁判所の訴訟代理などを行うのは、一定の研修を受けた認定司法書士に限られる。
なり方受験資格に制限はないが、合格率は例年3%前後と難関。一般的には、スクールの受験対策コースで学びながら合格を目指す人が多い。
働き方のバリエーション合格後、司法書士事務所で経験を積んでから開業する人が多い。試験で学習する内容と実務が直結しているため、他の資格と比較して短期間での開業が可能とも言われている。独立スタイルのひとつには司法書士仲間と合同事務所を持つ方法も。企業の法務部などで活躍する司法書士もいる。
勤務時間と休日引越などが多い3〜4月頃は忙しいが、基本は平日の日中勤務。申請書等の提出などで外出することもあるが、クライアントとの打ち合わせは来社してもらうことが多く、社内での業務がメイン。
求められている人物像市民に最も身近な法律家として活躍の場が広がっている。知識はもちろん、道筋を立てて論理的かつ分かりやすく説明できる力も必要。
採用試験の例履歴書などの処理専攻と面接が一般的。面接での人物審査が重視されるが、宅地建物取引主任者などの資格があれば有利な場合も。

キャリアアップ例

  1. 司法書士事務所へ就職し、働きながら合格を目指す。初任給は20万円程度。アルバイトなら時給900円程度。
  2. 合格後、1年程司法書士事務所っで仕事を続けながら、さらに実務を習得。同時に開業準備を進める。
  3. 経験を活かし開業。認定司法書士も取得しておきたい。活躍によっては年収1500万円以上も目指せる。