ゲームソフト・ゲーム機業界の転職事情

スマホブームに押され、任天堂が赤字転落

業界の特徴

  • ハード、ソフトともに2010年割れ
  • 携帯型ゲーム機の買い替えが進まず。ソフトは人気作のシリーズ化に偏重

ゲームソフト・ゲーム機業界の概要

従来の家庭用ゲーム業界は、ハードウェアメーカーとゲームを開発するソフトウェアメーカーで構成される。ハードには据置き型と携帯型があり、任天堂、ソニーマイクロソフトの3社が提供していたが、アップルのiPhone4が「催促で売れたゲーム機」としてギネスブックに記載されるなど、スマートフォンの台頭が目覚ましい。またパソコンや携帯電話によるSNSで楽しむソーシャルゲームも急成長しており、ハード&パッケージソフトだけでなく、ネットワーク配信でアイテム課金や広告収入などで収益をあげるビジネスモデルも注目されている。

業界の動向

2010年の国内家庭用ハード&ソフトの市場は前年比91.0%と3年連続の減少となった。国内メーカー「ニンテンドー3DS」やソニーの「PSVita」など、高性能な次世代ハードの投入で再成長をねらう。一方でオンラインゲームコンテンツ市場は、前年から37.3%増加の3202億円となり、家庭用ソフトの3180億円を初めて上回った。特にディー・エヌ・エー(Mobage)、グリー、ミクシィの3社に代表されるソーシャルゲームの市場は2009年から2010年の1年で4.4倍にも拡大。今後、大手ゲームメーカーや他業種企業の参入も予測される。