コンサルティング業界の概要

コンサルティングファームとは、コンサルティングをおもな事業とする会社のこと。企業や行政などの公共機関に対して、経営や会計、組織、人事、ITなどに関する課題の発見と解決をサポートする。業界発祥の地であるアメリカでは、もともとは5分野ごとに事業者がすみ分けてきた。しかし、各社でサービスの多様化が進み、現在は明確な区分は難しい。日本市場では、アメリカを中心とする外資系ファームのほか、金融系のシンクタンクが総合的にサービスを提供している。

業界の動向

2010年の国内市場は2568億円で、2009年に続いて4.4%のマイナス成長だった(IDC Japan調べ)。しかし、少子化や企業のM&Aの増加、海外進出などを背景に、コンサルティング需要は増加傾向。東日本大震災の影響も限定的なものとみられ、2011年はプラス成長に転じるのでは、との見方もある。2012年以降は、災害対策関連のコンサルティング需要も増えると予測されている。
インターネットの普及による情報格差の縮小や、顧客企業内の人材レベルが上がっていることから、より水準の高いサービスの提供が欠かせない。