業界の特徴

  • ハム・ソーセージ業界は消費者の低価格志向を受け、競争が激化
  • 水産業界は震災により調達拠点や生産工場に影響

介護サービス業界の概要

介護サービスには訪問介護や通所介護など「在宅系サービス」、ベッドや車いすなどを貸し出す「福祉用具レンタルサービス」、有料老人ホームなどの「居住系サービス」がある。業界には総合的にサービスを提供する大手企業と、特定のサービスに強みをもつ中小事業者があり、基本的にサービスは市町村を保険者とする介護保険制度のもとで提供される。サービスの価格(介護報酬)は制度によって規定されており、利用負担額は、利用者1割、国が9割。介護報酬は3年ごとに改訂され、財政問題とも絡むため、急激な収益変化のリスクがある。

業界の動向

2009年4月の看護報酬3%引き上げによる介護職員の待遇改善や、介護施設の前倒し整備が認められたことによる運営施設増などの効果が現れるなど、介護サービス事業各社の売上高は順調に伸びている。介護関連の規則は3年ごとに見直しが行われるが、12年度の見直しでは、24時間態勢の訪問介護サービスの新設、複合型サービスの提供などが決まった。
また、中国でも高齢化が進んでおり、中国政府は介護サービスの充実を図る方針。これを受けて、日本の介護事業者の中国参入が相次いでいる。