コンビニエンスストア業界の転職事情

空前の出店競争で、優勝劣敗が決定的に

業界の特徴

  • プライベートブランドなど商品開発が活発に
  • 女性・高齢者へ客層拡大狙う

コンビニエンスストア業界の概要

コンビニエンスストアとは、一般に年中無休・長時間営業で、食料品や生活必需品を販売する小規模小売店のこと。大半の企業はFC(フランチャイズ)方式による店舗展開を行っている。利便性を武器にナショナルブランド商品を定価販売するビジネスモデルが特徴だが、近年は同業他社との差別化を図るため、プライベートブランド商品を投入する動きも広がっている。利便性を高めて集客を伸ばすため、ATMの設置や生鮮食品の販売など、各社とも長年にわたって取り扱い商品やサービスの拡大を図ってきた。

業界の動向

日本フランチャイズチェーン協会によると、2010年12月期の国内主要コンビニエンスストア10社の店舗数は前年比1.7%増の4万3372店、売上高は1.4%増の8兆175億円となった。だが、景気低迷による消費意欲の減退が響いて、客単価は前年比マイナスに落ち込んでおり、業界全体にかつてのような勢いは見られなくなってきた。各社は、同業他社や異業種との提携、ポイントカードによる顧客囲い込みなどで生き残りを模索している。また、大手を中心に海外での出店競争も激しくなっており、売上げ全体に占める比重も大きくなりつつある。