ホームセンター・ディスカウントストア業界の転職事情

競争の舞台は郊外・大型店から都市・小商圏へ

業界の特徴

  • ホームセンターは震災関連の需要とPB商品増で増益
  • 100円ショップは都市部ヘの出店を加速

ホームセンター・ディスカウントストア業界の概要

ホームセンターは、家具店、建材店、農業資材店などが一般消費者向けに日曜大工(DIY)用品や園芸用品などを販売する小売業態として発達してきた。今日では、食料品や日用品、生活雑貨なども幅広く取り扱う店が大半で、総合スーパー化しつつあるともいえる。
一方、ディスカウントストアは、もともとメーカーの売れ残り品などを大量調達し、低価格で飯場する業種として始まった。現在では事業規模の拡大とともに正規ルートでの仕入れが増加。他店舗展開によるスケールメリットを武器に低価格仕入れを実現している。

業界の動向

日本DIY協会の調べによれば、ホームセンターの店舗数は増加傾向にあり、2010年度には全国で4180店舗に上った。しかし売上高は2005年度の3兆9880億円をピークに頭打ちとなっており、2010年度は3兆8450億円と5年連続で前年割れが続いている。ディスカウントストアや総合スーパーなどとの競争に加え、店舗数の増加でホームセンター感の競争も激しくなっているからだ。そのためホームセンター業界では、地域を超えた業界再編や統合が活発化。ディスカウントストア業界も国内市場の飽和で競争は激化しており、100円ショップ「ダイソー」を運営する大創産業のように海外出店に活路を求める動きもある。