業界の特徴
- コンビニなど異業態との競合激化
- 郊外の大型店は出店を抑制し、都心部や小型店に注力
総合スーパー業界の概要
総合スーパーとは、生活に必要な商品を総合的に取り扱う大規模小売店のこと。全国規模でチェーン展開しているのも特徴だ。小売業界では「GMS」(ゼネラルマーチャンダイズストア)とよぶ。ワンストップ(幅広い商品が1カ所でそろう)の利便性と、チェーン展開による大量仕入れによって低価格販売を実現できるのが強み。国内の代表的な総合スーパーとしては、イトーヨーカドーやイオン、ダイエー、ユニーなどがある。世界最大のGMSである米ウォルマーとは2008年4月、西友を完全子会社化した。
業界の動向
日本チェーンストア協会の統計によれば、総合スーパーの2010年の総販売額は前年比3.7%減の12兆3556億円。1997年の16兆8636億円をピークに年々減少している。消費の不振に加え、より低価格なディスカウントストアなどの新業態に客を奪われているのが長期低迷の理由だ。総合スーパー各社は、PB(プライベートブランド)商品の開発やディスカウント業態への進出、海外出店などで生き残りを図っている。総合スーパーを中心に専門店、レストランなどを集めたショッピングもーrを開発する動きもある。