ポータル・検索エンジン業界の転職事情

ヤフーが体制刷新、スマホ対応が課題

業界の特徴

  • ヤフー、グーグル中心にネット広告は順調に拡大

ポータル・検索エンジン業界の概要

ポータルサイトは、インターネットに接続したときに最初に訪れる玄関口となるWebサイト。主な収入は広告や有料コンテンツなどで、高い閲覧率を得るためにニュースや天気予報、メール、辞書、リンク集などのさまざまなサービスを提供し、利用者の増加を図っている。もっとも注目されるのが検索エンジンで、その性能の優劣によってポータルポジションの獲得に大きな影響を与える。また検索語と連動した検索連動型広告の収益力にも直結している。日本ではヤフーとグーグルの2強がシェアを争っている。

業界の動向

2010年のインターネットの広告媒体費は6077億円で、前年比約12%増と成長を続けている。世界的には後進のグーグルが圧倒的な強さを誇っているが、国内ではヤフーが強く、ここ数年のポータルサイトのシェアはヤフーが6割弱、グーグルが4割弱である。そのほかの総合ポータルサイトは、独自のサービスに工夫をこらすものの、差別化に成功できているとは言い難く、統廃合も進んでいる。また、SNS最大手の「Facebook」のように、従来のポータルサイトや検索エンジンとは異なった領域から、ポータルポジション獲得をねらう動きもある。