携帯電話・スマートフォン業界の転職事情

アップルとサムスンの2強が突出

業界の特徴

  • 世界中でスマートフォンの普及が本格化
  • 2015年度には出荷台数の8割をスマートフォンが占めるとの予測も

携帯電話・スマートフォン業界の概要

携帯電話市場は通信キャリアによる独自のサービスのなかで進化してきた。メーカーが開発・製造した端末を、キャリアが全量買い取り、代理店経由で販売。専用のネットワークとセットにしてコンテンツを販売する垂直統合モデルといえる。しかしスマートフォンがそれぞれにサービスを提供する水平展開モデルに変わりつつある。
特に、業界をけん引してきたiPhoneに対抗して登場したAndroid端末は、オープンソースの無償OSのため、水平展開のビジネスになる。

業界の動向

携帯電話端末の販売台数に占めるスマートフォンの割合が、2010年にはほぼ2割に達した。この需要は世界的な動きで、2011年の世界出荷台数はパソコンをも上回ると見られている(IDC調べ)。この流れを受けて、シャープがauから販売した「IS03」など、メーカー各社はスマートフォン事業を強化している。しかし、「iPhone」のアップル、「Galaxy S」のサムスン、「Xperia」のソニー・エリクソンなど、グローバルメーカーに一歩遅れを取っているのが現状。今後は国内だけでなく、新興国をはじめとする海外進出が焦点となってくるだろう。