IT情報サービス業界の転職事情

クラウド時代の生き残り策を模索

業界の特徴

  • 震災後は危機管理のための投資が積極化
  • 市場は成熟状態に。事業所の淘汰続く

IT情報サービス業界の概要

SI(システム・インテグレータ)、ソフトウェア開発、情報処理・提供サービスの3つに大別され、企業の運営や経営戦略に必要な情報システムの企画、プログラムの開発、必要なソフトウェアやハードウェアの導入、運用サービスなどを提供する。
親会社をもたない独立系、金融会社や商社を親会社にもつユーザー系、コンピュータ・メーカーの系列会社などがある。いずれも個々の顧客の多様な要望の上にシステムを構築する必要があるため、専門的な技術を有する人材が最も重要な経営資源となる。

業界の動向

国内のIT市場はすでに頭打ちとなっており、パイの奪い合いとなっている状況。海外企業との競争も激化している。そんななか、高速のネットワーク環境が整備されるに従い、情報システムを自社で保有する形態から、専門業者が保有するシステムをネットワーク経由で利用する「クラウド・コンピューティング」が広まりつつあり、事業構造の変革が求められると同時に、大きなビジネスチャンスにもなっている。また、IT市場の拡大が予想されるアジアなどの新興国の企業と提携・協業を行ったり、現地に拠点をもつ動きも加速している。