パソコン業界の転職事情

中国・台湾メーカーが勢力を拡大

業界の特徴

  • 国内パソコン出荷台数はプラスが続く
  • 節電・計画停電対策でサーバー需要が伸びる

パソコン業界の概要

パソコンといえば、かつてはデスクトップ型をさしていたが、2009年にノート型パソコンの出荷台数がデスクトプ型を上回り、主流となっている。近年ではタブレット型やスマートフォンなど、従来のパソコンの代替となるデバイスが出荷台数を伸ばしており、今後のパソコン市場をけん引していくことが予想される。
構成部品はモジュール化されており、メーカー各社で相互供給される水平分業の産業構造が特徴。たとえば主要部品のCPUやOSは、インテルとマイクロソフトの製品が業界標準として多くのメーカーに使用されている。

業界の動向

国内シェアではNECと富士通がトップ争いをしており、合弁事業に同士したNECとレノボのシェアを合わせると国内最大手となる。IDC Japanの資料によれば2010年の国内パソコン出荷台数は1577.7万台で、過去最高の出荷台数となったが、今後はタブレット型やスマートフォンへ需要がシフトするだろう。ただし新興国市場においては、依然としてパソコンの出荷台数拡大が見込まれる。また東日本大震災の影響による一時的な市場規模縮小も懸念されるが、2012年には復興の本格化による需要や外需などにより改善するとみられる。