業界の特徴

  • 大手各社に加え、勢いのあるパワービルダーが事業拡大
  • 消費税引き上げによる需要動向が焦点に。海外市場開拓の動きも

業界の動向

2009年以降拡充された住宅ローン減税や、翌年実施された住宅エコポイントなどにより、リーマンショック後落ち込んでいた住宅販売は回復した。政策による効果は一時的との見方もあるが、低迷期に体力の弱い業者が淘汰され、業界内の体質改善も進んでいることから、引き続き回復基調が続くことが期待される。
また、東日本大震災で被災した十数万戸にも上るじゅうたくの再建需要が控えており、政府がどれだけ効果的な補助政策をうちだせるかにもかかってくるが、戸建住宅業界にとって大きな追い風になることは間違いない。

顧客の注文を受け、戸建ての住宅を設計・施工するビジネス。顧客は2世代ないし3世代の家族が圧倒的に多い。業界は全国ブランドの大手住宅メーカーから地場の工務店まで、裾野が広い。大手や準大手のメーカーはいずれも、規格化された部材を自前で大量に生産・調達することができ、それによってコストを下げることに成功している。戸建住宅のメーカーのなかでも、低価格の分譲戸建住宅を大量に施工・販売するメーカーを「パワービルダー」とよび、一般の住宅メーカーとは区別することが多い。