業界の特徴

  • 火力発電が増加、燃料費が経営圧迫。料金引き上げも

電力業界の概要

原子力、火力、水力などによって電力を発電して送電し、家庭や工場などに配電するビジネス。日本では発電・送電と配電が一体化しており、発電所と送電網という巨大な投資をともなう装置産業である。送電を行う電力会社10社には地域独占体制が認められている。

業界の動向

原発事故の影響を強く受け、電力事業全体が先行き不透明な状況。とりわけ東京電力は、2010年度決算で1兆2473億円の損失を計上。11年度の業績見通しは売上高、経常損益、当期純損益ともに未定とした。各社とも、原発停止分の電力量減に対しては、当面は火力発電の割合を増やすことで対応する。