資源開発業界の転職事情

お仕事探しは求人情報比較ガイド

資源開発業界の概要

資源開発とは油田や鉱山などを調査(探鉱)し、事業化が見込める場合にはその開発、採掘までを手がけるビジネス。開発段階では正確な資源埋蔵量や販売時の売渡価格がわからないため、典型的なハイリスク・ハイリターンのビジネスである。そのため、メジャーとよばれる資金の潤沢な世界的企業がプレーヤーとなっている。1つの鉱区を複数の企業で開発することも多く、その場合は算出される資源の取り分(権益)を企業間で分け合う。

業界の動向

海外の資源開発は、米エクソンモービルや英BPなどの石油メジャー、ブラジルのヴァーレや豪・英系BHPビリトンなどの鉱石メジャーが市場を制圧しており、その事業規模や資金力は日本の資源開発企業をはるかに上回る。そうしたなか、日本企業もスケールメリットを求めて規模の拡大を図っており、2010年4月には新日鉱ホールディングスと新日本石油が経営統合してJXホールディングスが誕生した。また、三井物産、三菱商事などの総合商社も資源権益の獲得に積極的だ。
福島第一原発事故で脱原発世論が広がるなか、環境負荷の比較的少ない化石燃料として天然ガスが注目を集めており、価格の高騰が懸念される