業界の特徴
- 上位3社で国内シェア8割弱、5社で約9割を占める
- 復興需要が発生、2012年度後半から本格化
セメント業界の概要
太平洋セメント、宇部興産、住友大阪セメント、三菱マテリアルの上位4社で国内シェアの大半を占める寡占状態である。公共工事や民間の建設需要に業績が影響されやすい。セメントの成分はJISによって規定されており、製品の差別化が難しいため、各社は販売力と価格競争力での勝負を強いられている。
業界の動向
2010年のセメント生産高は前年比4.0%減の5605万トン。国内では住宅需要が回復したものの、公共工事の減少傾向は続いており、セメント需要の減少も止まらない状況である。未曾有の被害をもたらした東日本大震災の復興需要は特需となる可能性が高い