クレジット・消費者金融業界の転職事情

過払いは峠超えたが、総量規制が足かせ

業界の特徴

  • 過払い金返還は一服し、経営悪化に歯止め
  • 無担保融資の残高伸び悩む。貸金業規制緩和の動きも

クレジット・消費者金融業界の概要

キャッシングや分割払いなどのサービスを提供し、金利手数料収入を得るのがクレジットカード、信販、消費者金融などの業務。返済遅延や貸し倒れリスクが伴うため、利用者の信用力の見極めや、遅延時の対応力が問われる。クレジットカードは2010年3月末時点で3億2233枚発行され、成人1人あたり、約3.1枚まで普及した。信販会社は高額品を販売する企業と提携して、分割払いサービスを長年提供してきたが、その機能はクレジットカードに取り込まれつつある。消費者金融界社は貸金業法の改正でかつての勢いを失っている。

業界の動向

クレジットカードのショッピング取扱高はこの10年で倍増。各社はポイントサービスとの連携など、顧客の囲い込みによる収益確保でシェアを競う。スマートフォンを使用したクレジット決済も開始された。今後の濃くない市場縮小が懸念される中、中国系「中国銀聯」との提携など、新たな利用者獲得にも力を入れている。
消費者金融各社は、2010年3月期にそろって大幅赤字を計上することとなった。