業界の特徴

  • 素材や電機大手が事業参入・拡大ねらう
  • 日本企業がM&Aの主役になる例も

医療機器業界の概要

医療機関向けのピンセットや聴診器などの小型機器から、MRIや医療用放射線関連装置などの大型機器まで幅広く、家庭用医療機器や衛生用品なども含まれる。製造販売には厚生労働大臣の製造承認、輸入承認が必要。医療機器専門の企業のほか、大手電機・ITメーカーなども開発に注力し始めている。

業界の動向

2009年度の医療機器の国内生産額は前年比1162億円減、輸入額は同158億円減、合計金額は同1320億円減となり、市場は横ばい状態。一方、輸出額は輸入額の半分に満たない4752億円で、圧倒的な輸入超過状態にある。しかし内視鏡のオリンパス、心臓疾患治療用カテーテルのテルモなど、世界トップクラスのシェアをもつ企業も少なくない。