業界の特徴
- レンズ交換式デジカメに人気が集まる
- ビデオカメラは家族イベント需要開拓がカギ
デジカメ業界の概要
静止画を撮るスチルカメラがフィルムからデジタルに変わったことで、デジカメ市場にはフィルムカメラメーカーに加えて電機メーカーが参入して激戦を繰り広げている。一方、動画を撮るビデオカメラは電機メーカーの市場だったが、デジタルカメラに動画機能がついたことで、両製品の境界がなくなってきている。デジタルスチルカメラの2010年総出荷台数は過去最高の約1.2億台で前年比115%増。国内向けは1057万台で前年比109%と堅調だった。ビデオカメラの2010年度国内出荷実績は173万台で、前年比113%の伸びを示した。
業界の動向
デジカメは日本製が圧倒的に強いが、国内のデジタルカメラの個人所有率が94.4%に達し、市場は飽和状態となっている。そのなかでカメラ映像機器工業会は2011年のデジタルカメラ総出荷を1.3億台と、過去最高だった2010年の総出荷台数を上回るとみている。主流は「レンズ一体型」だが、大きく伸びているのは撮影状況に応じてレンズが交換できる、前年比120%と予測。「レンズ交換式」は海外市場でも人気が高く、日本向け以外で1380万台、前年比121%に達する見込みだ。