業界の特徴
- エルピーダメモリが米傘下に。DRAM市場で国内メーカーが姿を消す
- ルネサスエレクトロニクス再建でシステムLSIは再編必至
半導体業界の概要
半導体を用いて作られた情報処理機能を持つ電子部品を産業界では「半導体」とよぶ。設計・製造・販売のすべてを手がける垂直統合型が主流だが、近年は工場を持たないファブレス企業や、製造のみを行うファウンドリ企業も増えている。特にファウンドリ企業では台湾、中国の新興企業が増えている。
業界の動向
2010年の世界半導体市場の出荷額は、前年比約32%増の2983億ドル(約24兆円)。景気が回復に転じたことと、システム・メーカーが在庫調節により、不足した半導体在庫を補うため在庫の積み増しを行ったことなどによる。世界最大手の半導体メーカーは、PCのCPUなどを手がけるインテルで、サムスンが猛追している。