業界の特徴

  • 世界市場は消耗戦に突入、大手が経営破綻
  • 低価格化が加速、割安に生産する中国勢が生産量を伸長

太陽電池業界の概要

太陽光発電の為の電力機器を製造、販売する。発電装置となる太陽電池(セル)は、全体の9割をシリコン系が占め、非シリコン系には化合物系、色素増感型などがある。セルをパネル上に配置して、必要な電力を得られるようにした製品をモジュールとよび、住宅や工場など販売先に応じて、様々な規模がある。業界は、ウエハなどセルの原材料となる部材のメーカー、セルやモジュールの製造を行い、周辺機器と組み合わせて販売するセル・モジュールメーカー、製造装置一式を販売する製造装置メーカーなどにより構成される。

業界の動向

太陽電池の国内出荷量が大きくのびたのは2004年頃から。太陽光発電協会のまとめでは2008年に初めて100万kWの大台に乗り、2010年は200万kWを超えて253万8814kWとなった。2011年は原子力発電の見直し機運によって枯渇することのない再生可能エネルギーが注目されており、主役である太陽電池の普及に弾みがつきそう。大規模な目がソーラー発電所も各地で設置されつつあり、2011年8月には約3.8万枚という膨大な数のモジュールを使用した浮島太陽光発電所が、川崎臨海部で運用を開始した。