業界の特徴

  • 震災の復興需要やエネルギー関連が伸びる
  • 中国は苦戦するが、北米・インドネシアが好調

建設機械業界の概要

建設機械には、油圧ショベル、ダンプトラック、ブルドーザ、クレーンなどがあり、コマツはイエロー、日立建機はオレンジ、コベルコはブルーグリーンというようにメーカー独自の塗装が施されている。日本緒建設機械メーカーは、世界シェア2位のコマツをはじめ高い技術を有し、エンジンと電気モーターを併用するハイブリッド建機などの環境対応車や、GPSを利用した情報収集システム、無尽運行システムなどで優位に立っている。
輸出割合が高く、為替価格変動の影響も受けやすいため、近年は海外進出に積極的な企業が多い。

業界の動向

2010年度の建設機械出荷金額の総合計は1兆9639億円となり、金融危機後の不況によって出荷が急激に落ち込んだ2009年に比べて55.5%増加した。好調なのは外需で、内需の出荷金額が前年比80.5%増の1兆4520億円となった。2011年3月までの出荷金額でみると欧州向けが16ヶ月連続、北米向けが11ヶ月連続で増加している一方で、中国やアジアの伸び率が鈍化。それまでの急成長の反動とも見られている。しかし、いぜんとしてインフラ需要は続くと予想され、各社は強気の姿勢だ。