二輪車業界の転職事情

日系4社は世界シェア約45%を維持

業界の特徴

  • ホンダ、ヤマハ発動機など日本企業が世界市場をリード
  • インドネシアやベトナムで需要過熱の抑制政策も。先進国市場は低迷続く。

二輪車業界の概要

二輪車市場(電動バイクを除く)は日本メーカーの国際競争力が強く、ホンダ、ヤマハ、スズキが世界の上位3社を占める。国内市場も販売台数では3社の寡占状態だが、売上高では大型車中心の川崎重工業も存在感をみせる。一方、海外需要は新興国に偏在しているため、国内各社も生産の中核を需要地に近い海外に移している。この結果、中国、インド、インドネシアの上位3カ国が世界生産の約9割を占めている。

業界の動向

2010年度は新興国向けを中心に二輪車販売が好調だった。ホンダの売上台数は前年比119%増の1145万台。ヤマハの販売台数は119.2%増の696万台と伸ばした。スズキは中国向け販売台数が落ち込んだため11%減の270万台にとどまった。新興国では若者向けの高額なスポーツバイクが売れ始めており、ホンダがインドに新工場を建設し生産応力拡大の計画を発表するなど、各社とも新興国シフトを鮮明にしている。