自動車部品業界の転職事情

国内自動車メーカーの増産に伴い拡大へ

業界の特徴

  • 日本生命首位、明治安田生命、第一生命が追う
  • 新規契約復調にピークアウト感

自動車部品業界の概要

乗用車を構成する部品はエンジン、電装・電子、照明・計器など多岐にわたり、部品点数は約3万点にもおよぶ。国内の部品メーカーの多くは特定の完成車メーカーの「系列」に組み込まれており、両者が新車の開発段階から、部品の高機能化やコスト削減に協業して取り組む体制は、日本の自動車業界の大きな特徴である。系列の解体が勧められた時期のあったが、以前として日本の自動車産業の強みのひとつとして維持されており、完成車メーカーが海外進出する場合は、部品メーカーも進出して近隣に工場を建設するケースが目立つ。

業界の動向

2010年度はリーマンショックから立ち直った自動車販売の影響で、自動車部品業界の売上高も前年比2兆円の増加と回復。大手メーカーの2011年3月期業績をみると、トヨタ系のデンソー、日産系のカルソニックカンセイ、ホンダ系の八千代工業とも増収増益を記録した。海外進出が進み、現地メーカーとの取引も増加している。しかし多くの部品メーカーが東日本大震災の被害を受けたことから、自動車産業全体のサプライチェーン正常化は2011年下半期までかかる見込み。2011年度の業績は再び悪化しそうだ。